【ブログ】歯周病の原因 Q&A

2025年03月11日

歯周病とは、歯茎の炎症から始まり、歯を支える骨まで溶けてしまう病気です。
進行すると歯がグラグラになり、最終的には抜け落ちてしまうこともあります。

 

 歯周病は必ずかかる病気なのでしょうか?

歯周病は必ずかかるわけではありません。
歯周病の多くは、原因であるプラークや歯石を日頃の歯磨きや、定期的な歯科検診などを受けることにより除去することで予防することができます。
予防できない歯周病もありますが、遺伝性の病気など、非常に特殊な場合です。

歯周病の原因はプラークと聞きましたが、プラークって何でしょうか?

プラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。
またプラークはバイオフィルムとも呼ばれていて強固に歯に付着してるだけでなく、薬品だけでは除去しにくい状態になっています。そのためにしっかりと歯ブラシ等で除去することが大切になります。

全身の病気と歯周病の関係について教えてください。

歯肉は体の中でも非常に敏感な組織です。
またお口の中は全身の中でも微生物、細菌などが最も多く存在している場所でもあります。
そしてあらゆる全身疾患と歯周病の関連性が近年の研究により指摘され始めています。
歯周病との関連を挙げられているものには呼吸器系疾患、心疾患、糖尿病や妊娠などがありますが、なかでも糖尿病との関連は深く糖尿病は歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるのです。

他の病気が原因で歯周病になることがあるのでしょうか。

あります。
遺伝性の病気、血液の病気(白血病など)、皮膚の病気、降圧剤を含めた特定の薬によって歯肉を含めた歯の周囲組織に症状が出ることがあります。
またホルモンの分泌の増減、糖尿病、喫煙などによって歯周病が治癒しにくくなるといった事があります。

歯周病が他の病気を引き起こすことがあるのでしょうか?

重症の歯周病になり、口の中に歯周病を引き起こしている細菌が多くなると、血液や呼吸器内に入り込み、心筋梗塞・動脈硬化症・肺炎・早産などを引き起こしやすくします。

(歯周病に)どうして煙草が悪いのですか?

喫煙が悪い理由はいくつかあります。

・喫煙する人は統計的に喫煙しない人よりも歯周病にかかりやすいというデータがあること。
・タバコに含まれる化学物質が歯肉からの出血を抑えたり、歯肉を硬くすることで症状が気づきにくくなること。
・喫煙者は末梢血への影響があるので、歯周病の治り方がわるくなること。

つまり煙草は歯周病になりやすくするばかりでなく、気付き難くし、また治り難くする原因と言えるのです。

引用:日本歯周病学会 歯周病Q&A

 


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