【矯正ブログ】なぜ⼦どものうちに悪循環を 断ち切ることが⼤切なのですか?
2023年12月10日
なぜ⼦どものうちに悪循環を断ち切ることが⼤切なのですか?
A:⼤⼈になってからでは、悪くなった⾻格や⾆のクセを容易に改善することはできません。
⼦どものうちなら、狭いあごを広げることができます。
⼦どものあごの⾻格は成⻑途上なので、この時期に上あごを広げて⻭並びを整える治療をすることが理想的です。⼦どもと⼤⼈の上あごは、構造が違います。
上あごの天井の⾻は、左右の⾻が中央の「正中⽇蓋総合」というつなぎ⽬でくっついていますが、⼦どもの頃は、このつなぎ⽬が完全な⾻ではなく、ゼリーのようなやわらかい状態です。成⻑ととに、合部は新しい⾻を作りながら、堅く複雑に接合していきます。
この段階で上の⻭にスケルトンタイプの固定式拡⼤装置を装着すると、上あ
ごの⾻を左右にひきはなす⼒が働き、縫合部が刺激されて、新しい⾻が作られます。新しい⾻が広がったつなぎ⽬を埋め、上あごをさらに⼤きく成⻑させていきます。同時に⻭列が広がり、⻭が並ぶ場所が増えるので、矯正⻭科治療においても有利になります。
上あごの天井が広がれば、天井裏の⿐腔(空気の通り道)も広がります。したがって、⿐で楽に息ができるようになり、⼝呼吸を改善する環境が整うのです。
「口呼吸はわざわいのもと 小児矯正歯科治療の現場から」保田好秀著より抜粋
岩坂歯科医院
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