【矯正ブログ】あご自体の拡大
2024年08月07日
◆スケルトンタイプの固定式拡大装置を使って、あご自体の拡大をめざします。
上あごの骨の拡大には、スケルトンタイプの固定式拡大装置を使います。
起きているときも寝ているときも、一日中つけたままなので、拡大する力の効果は確実です。
装着した直後は「しゃべりづらい」「食べたり、飲んだりしづらい」という違和感がありますが、子どもたちの多くは一日たてば慣れてしまいます。
この装置では、正中ロ蓋縫合に数キログラムの強い力がかかるため、上あごを左右に広げることができます。
しかし、力が大きすぎるので、歯そのものは動きません。
つなぎ目が広がった部分には新しい骨が作られて、上あごの骨の成長をうながします。
画像|スケルトンタイプの固定式拡大装置を装着したところ
画像|上あごを拡大するイメージ
正中口蓋縫合を拡大装置で左右に広げていく。
広がったすき間に骨ができて、上あごの天井が広がると、天井裏の鼻腔も広がる。
このように、あごの骨の成長期を利用して、あごを広げたり、上下のあごの位置関係を改善したり、歯が正しく生えてくる環境を整える治療を「1期治療」といいます。
あごの骨の成長が終了してから、生えそろった永久歯をきちんと並べるための治療を「2期治療」といいます。
1期治療であごの骨格や歯列を改善しても、歯並びの状態によっては2期治療が必要な場合があります。
「口呼吸はわざわいのもと 小児矯正歯科治療の現場から」保田好秀著より抜粋
岩坂歯科医院
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