【矯正ブログ】口呼吸と鼻呼吸の違い

2025年02月10日

口呼吸をすると、冷たく乾いた空気がそのまま喉を通るために、咽頭炎や扁桃炎も起こしやすく、風邪をひきやすくなります。

また、吸いこむ息に湿り気が少ないと、肺の中で酸素と二酸化炭素のガス交換を行う肺胞の働きも鈍り、酸素の吸収量が減ってしまいます。

口の中も乾燥して、唾液による殺菌作用が低下し、雑菌が増え、歯周病やロ内炎、ヘルペスを生じやすくなります。

また、口で呼吸をしていると、扁桃腺が炎症を起こしやすくなります。

そのため、異物をブロックするはずのリンパ組織が雑菌のたまり場となり、免疫機能も低下するので、口呼吸がアトピーやリウマチの原因のひとつであると考えている内科医もいます。

一方、鼻呼吸では、鼻腔の内側の粘膜にある繊毛や粘液が異物をブロックし、咽頭のリンパ組織が気道への異物の侵入を防ぎます。

さらに、鼻腔とつながっている副鼻腔(鼻腔のまわりにある、骨で囲まれた空洞部分)が吸気の温度・湿度調整をして、喉や肺を傷めることはありません。

脳が冷却されることも重要な機能のひとつです。

人間は一日に2万回以上も呼吸をしています。
だからこそ、正しい呼吸をしたいものですね。

 

 

「口呼吸はわざわいのもと 小児矯正歯科治療の現場から」保田好秀著より抜粋

岩坂歯科医院
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